Unityで作成したAndroidアプリのアプリ内購入の初期化が完了しない

October 16, 2022

状況

2022 年 11 月 1 日以降に Google Play Billing Library バーション 4 以降の使用が必須になる1ということで、Unity で作成した Android アプリのライブラリの更新を行いました。

注: 2022 年 8 月 2 日以降、すべての新規アプリでは Billing Library バージョン 4 以降を使用する必要があります。また既存のアプリのアップデートについては、2022 年 11 月 1 日より Billing Library バージョン 4 以降の使用が必須となります。1

ライブラリのアップデート後にベータテストで動作確認したところ、初期化が完了せず、失敗もせずでデバッグに時間がかかったので記事にしておきます。

原因

Unity の In App Purchasing という Package のTarget Android Storeの設定が正しくなかったことが原因でした。

CHANGELOG2を見ると、この設定は v4.1.0 で追加されていて、初期値はNotSpecifiedなので設定しないとビルドが失敗すると書いてあるのですが、自分の環境では失敗せず、設定値がAmazon AppStoreになっていました。

Choosing an Android app store target before building the Android Build Target is now required. A build error will be emitted otherwise.The default Android app store is now AppStore.NotSpecified and is visible in the window as “Select a targeted store”. Previously the default app store was the Google Play Store for the Android Build Target.2

Android Build Target をビルドする前に、Android app store のターゲットを選択することが必須になりました。そうでない場合、ビルドエラーが発生します。デフォルトの Android アプリストアは AppStore.NotSpecified になり、<対象ストアの選択>としてウィンドウに表示されるようになりました。以前は、デフォルトのアプリストアは、Android Build Target の Google Play Store でした。

解決方法

Services > In App Purchasing > Switch Store を選択して、Current Target Store を Google Play に設定します。

Switch Store

Current Targeted Store

References


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